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学習障害について学べる本8選

*この記事はアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、きょんです!

今回は学習障害を学びたい方向けの記事となります。

発達障害についての情報は今やウェブでも本屋でも多く手に入ります。でも、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如/多動症(ADHD)に比べて学習障害(LD)に関する情報は少ない印象があります。

学習障害(LD)は知的に遅れはなく学習の機会も不足していないのに、字の読み書きや算数について著しく同年齢の子たちよりも支障が生じる障害です。有病率はおおよそ学齢期の子の5~10%、男女比は2:1~3:1と言われています。

現場で見ていると、LDに他の発達障害が併存しているお子さんも珍しくありませんが、LDだけだと対人面も生活面も問題ないのに、字の読み書きにとても時間がかかってしまうことがあります。しだいに授業についていけなくなり自己評価が下がったり、これ以上自己評価を損なわない対処として、教室から出てしまう子もいます。

LDは学校でも意外と気づかれにくいというのが私の実感です。もちろん詳しい方はめちゃくちゃ詳しいですし、学校に寄っては読み書きスクリーニングを低学年児童に行っている学校もあります(すばらしいです)。一方、学校の先生方の中には「怠け」「知的に低いのでは?」「あれだけ授業逸脱していたら勉強できないのは当たり前」などと言われてしまうことがあります。


子どもと最も身近に接する専門職である先生を含めた学校教職員の方々がLDについて少しでも知っていただけると、子どもの苦しみが早めに改善されるかもしれないのです。

LDは読み書きが本格化する小学校入学後に発覚することが多いのですが、ASDやADHDと同じように、できるだけ早めに手立てを打つことで改善することがあります(トレーニングだけではなく環境調整も必要と感じていますが、トレーニングにより文字の読む速度や正確性などは少しずつ改善していった子たちもいます)。医療機関は有名なところで言えば、都内であれば国立成育医療研究センターに専門外来があります(紹介状が必要のようです)。かなり混みあっていると聞きますが、素晴らしいのは、ディスレクシア外来LD外来と、専門外来が2つもあることです。

前置きが長くなりましたが、今回は私が読んでみて、実際に来談者や友人の心理職、関連職種の方々におすすめした本を8冊ご紹介します。(著者名は敬称略)

なお、電子書籍が販売されているものはそちらをご紹介しています。すぐに手に入る、スマホやタブレットでも読める、場所を取らないと個人的にはオススメです!

目次

うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます
(千葉リョウコら)

当事者や保護者にはもちろん、専門家にもおすすめです。発達性読み書き障害にどんな苦労が伴うのか、漫画形式なので読みやすく、またとても伝わってきます。目次はこちら。目次ではないのですが、出版社のポプラ社さんが紹介ページを作っておられました。こちらです。

そして実はこの本、人気なようで続編も出ています。『「うちの子は字が書けないかも」と思ったら 発達性読み書き障害の子の自立を考える』です。LDの超ベテラン専門家、宇野先生が引き続き監修されています。

読み書き障害のある子どもへのサポートQ&A
(河野 俊寛 )

読み書き障害のある子どもへのサポートQ&A【電子書籍】[ 河野俊寛 ]

公認心理師の方のみならず教職員の方などにもおすすめ。読み書き障害の基礎や、読み書き障害の評価法、具体的サポートについてQ&A方式で書かれており、手元にあればいつでも確認しやすいです。目次は出版社よりも版元ドットコムさんの方が詳しかったのでこちら

ディスレクシア入門—「読み書きのLD」の子どもたちを支援する
(加藤醇子ら)

ディスレクシアのメカニズム、評価、事例、漢字指導や英語学習の難しさなどについて詳しく書かれています。実は紙書籍はA5判で持ち運びやすいのもうれしいところです。目次はこちら

LDの子の読み書き支援がわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
(小池敏英)

これは支援者なら相談室に置いておいて、保護者に見せて説明するときに助かる1冊かなと思います。LDについて勉強し始めた頃に私もお世話になりました。目次はこちら

子どもの学びと向き合う 医療スタッフのためのLD診療・支援入門
(玉井宏ら)

LDの診療・評価についてかなり詳しく書かれているのではないでしょうか。大阪医科大学LDセンターでの取り組み14事例は検査の所見を書く時にも助かっています。

目次はこちら

通常学級で役立つ 算数障害の理解と指導法―みんなをつまずかせない!すぐに使える! アイディア48 (熊谷恵子)

算数障害を学びたい時にまず手に取るべき本だと思います。診断の有無にかかわらず算数でやけにつまずいている子にも役立つ理解が書かれています。

目次はこちら。出版社のページで見つけられなかったので紀伊国屋書店さんのページ

学習障害のある子どもを支援する
(宮本信也ら)

created by Rinker
¥1,760 (2024/05/20 23:10:20時点 楽天市場調べ-詳細)

学習障害について包括的に解説されているのですが、個人的には読字の発達、算数障害や英語学習についての章が勉強になります。

目次はこちら

リエゾン(4)(5)ーこどものこころ診療所ー (モーニングコミックス)
(ヨンチャン, 竹村優作)

モーニングコミックスでの人気連載作品です。発達障害の専門医杉山登志郎先生も取材協力を受けています。各巻で様々な精神疾患や発達障害が取り上げられています。この4巻の最後と5巻にはステップファミリーが取り上げられているのですが、その家にLDを抱えている男の子が登場します。こちらのマンガも本当の入り口としてならわかりやすい1冊です。

以上、8冊ご紹介しました。

トレーニングを受けることで少しずつ読み速度が速くなっていく子たちをみていると、
専門的な評価と支援につながることの重要性を日々感じています。

若手心理職の後輩と話していると、ASDやADHDについては大学院で勉強したけれどLDはそこまで学んでいないという人もたまにいました。ご紹介した7冊からとっかかりとして1冊選ぶとしたら、まずは「うちの子は字が書けない 発達性読み書き障害の息子がいます」です。
勉強しても勉強しても読めない、分からない子たちが少しずつできるようになるよう私も引き続き知識をアップデートしていきたいと思います。

参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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