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非正規心理職の資産形成はやっぱり考えた方がいいよなあ

*この記事はアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、きょんです!

久々の更新となってしまいました💦

先日Xにこんなポストをしました。

臨床心理士の約半数が年収200~400万円台というのは老後も見据えるとなかなか厳しいよなあと。

やっぱり心理職は資産形成を考える方がいいと思ったのですね。私みたいな非正規は特に。

退職した瞬間に退職金もなく社会に放り出される訳ですからね。

なので、私が思う非正規心理職の資産形成についてちょっと書いてみようかと思った次第です。

近年、心理職の重要性が高まる一方で、その雇用形態や待遇に関する課題が浮き彫りになっています。

特に非正規雇用の心理職の方々にとって、将来の経済的安定は大きな関心事ではないでしょうか。

本記事では、非正規心理職の現状を踏まえつつ、効果的な資産形成の方法や必要なスキル、心理的準備について詳しく解説します。

目次

非正規心理職の現状

日本臨床心理士会が2024年に実施した第9回「臨床心理士の動向調査」によると、臨床心理士の就業形態は以下のようになっています:

  • 非常勤のみ: 45.4%
  • 常勤のみ: 36.8%
  • 常勤+非常勤: 12.2%

この結果から、半数以上の臨床心理士が非常勤として働いていることがわかります。また、年収については:

  • 300万円台: 19.8%
  • 400万円台: 15.8%
  • 200万円台: 14.7%

となっており、多くの臨床心理士が比較的低い年収帯に集中していることが明らかです。
何歳台の年収によって、今後の伸びしろは変わる訳ですが、この調査では30~50代の回答者が75%以上を占めているんです。
となると、やはり低い年収帯と言わざるを得ません。(令和5年賃金構造基本統計調査によると、世代別平均年収は30代で480万円、40代で550万円、50代 で590万円)


このような状況下で、非正規心理職の方々が将来に向けて安定した資産形成を行うことは非常に重要です。
以下では、具体的な資産形成の方法や必要なスキル、心理的準備について詳しく見ていきましょう。

効果的な資産形成の方法

iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用

iDeCoは、老後の資産形成に向けた税制優遇制度です。非正規雇用者も加入でき、掛金は全額所得控除の対象となります。

メリット:

  • 税制優遇により、実質的な投資額を増やせる
  • 運用益が非課税
  • 60歳以降に受け取る際も税制優遇あり

注意点:

  • 60歳まで原則として引き出せない
  • 運用次第で元本割れのリスクあり

新NISAの利用

NISAは、少額から始められる投資制度で、非課税で運用益を得られます。
特につみたてNISAは、長期・積立・分散投資に適しています。

メリット:

  • 長期投資による複利効果
  • 少額から始められる
  • 運用益が非課税

注意点:

  • 非課税期間に制限あり
  • 損失が出た場合、税務上損失として扱えない

投資は自己責任ですが、iDeCoや新NISAや活用した投資については基本的に長期分散積立投資になります。
投資についてイロハのイから学びたい方には以下の書籍もお勧めです。
水瀬ケンイチさんと山崎元さんの名著が初学者にも非常に分かりやすく、具体的な手順まで書かれています。

さらに新NISA情報も含んで詳しいものであれば、先述の水瀬さんの端緒も名著です。長期に続ける意義と20年投資された結果を赤裸々に書いてくださっています。こちらも繰り返し読みたい一冊です。

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個人年金保険の検討

将来の年金収入を補完する手段として、個人年金保険も選択肢の一つです。

メリット:

  • 将来の定期的な収入源となる
  • 生命保険としての機能も兼ねる

注意点:

  • 解約返戻金が払込保険料を下回る可能性あり
  • 運用実績によっては期待通りの年金額にならないことも

定期的な貯蓄習慣の確立

収入が不安定でも、可能な範囲で定期的に貯蓄する習慣をつけることが重要です。

具体的な方法:

  • 給与日に自動的に一定額を貯蓄口座に振り替える
  • 支出を細かく記録し、無駄な出費を削減
  • 「ペイユアセルフファースト」の原則を実践(収入を得たらまず自分(の貯蓄)に支払う)

資産形成に必要なスキル

非正規心理職の方が効果的な資産形成を行うためには、以下のようなスキルを身につけることが重要です。

金融リテラシーの向上

  • 投資の基礎知識(株式、債券、投資信託など)
  • リスクとリターンの関係性の理解
  • 複利の力の認識
  • インフレーションの影響の理解

これらの知識は、iDeCoやNISAなどの投資制度を活用する際に特に重要です。金融庁日本証券業協会などが提供する無料の金融教育コンテンツを活用するのも良いでしょう。

書籍としてこのあたりがお薦めです。

予算管理スキル

  • 収支の正確な把握と分析能力
  • 目的別資金管理(「心の会計」の実践)
  • 不要な支出を抑制するセルフコントロール力

心理学の知識を活かし、自身の消費行動をコントロールすることが可能です。
例えば、「心の会計」理論(お金について意思決定する際、無意識に行う行動のひとつ)を応用し、
収入を目的別に分類して管理することで、無駄な支出を抑えられます。

キャリア開発スキル

  • 専門性を高めるための継続的な学習
  • 資格取得によるスキルアップ
  • 多様な経験の蓄積による「変身資産」の構築

これらは将来的な収入増加の可能性を高めます。
臨床心理士や公認心理師は持っている方が多いと思うので、
それ以外の資格(特別支援教育士とか社労士とか)取得や関連分野のスキルアップはキャリアの幅を広げる上で重要です。

副業・独立スキル

  • マーケティングスキル(特にプロモーションと価格設定)
  • オンラインカウンセリングなどの新しい働き方への適応力
  • 集客や経営に関する基礎知識

独立開業や副業を考える際に重要となります。
オンラインカウンセリングの需要が高まる中、デジタルツールの活用スキルも重要です。
対面カウンセリングの必要性は感じつつも、オンラインカウンセリングのスキルは個人的にも身に着けたいところです。

コミュニケーションスキル

  • チームワーク力の向上
  • ネットワーキング能力の強化
  • 多様な人々との関係構築

これらは職場での評価向上や新たな機会の創出につながります。
心理職の専門性を活かしつつ、多様な人々と協働できる能力は、キャリア発展に不可欠です。

データ分析スキル

  • 基本的なPCスキル(Excel、PowerPointなど)
  • 統計分析の基礎知識

これらのスキルは、心理職としての専門性を高めるだけでなく、幅広い職種での活躍可能性を広げます。
例えば、心理統計の知識は、企業のマーケティング部門でも重宝されます。

資産形成に必要な心理的準備

非正規心理職の方々が効果的な資産形成を行うためには、以下のような心理的準備も重要でしょう。

不安定な収入への対応

  • 長期的視点の醸成: 一時的な収入の変動に一喜一憂せず、長期的な資産形成の視点を持つことが重要です。
  • 柔軟性の維持: 収入の変動に応じて支出を調整できる柔軟な姿勢を持つことが大切です。

目的別の資金管理

  • 明確な目標設定: 短期、中期、長期の資金目標を設定し、それぞれに応じた口座や運用方法を選択します。
  • 心理的抵抗感の活用: 目的別に資金を分けることで、不要な支出への心理的抵抗感を高めることができます。

専門性の活用

  • 行動経済学の応用: 心理学と密接に関連する行動経済学の知見を自身の資産形成に応用することで、より効果的な意思決定が可能になります。
  • セルフコントロールの強化: 心理学の知識を活用し、衝動的な支出を抑制するセルフコントロール技術を磨くことが重要です。

キャリア資産の構築

  • スキルアップへの投資: 他の資格取得や専門性の向上に投資することで、将来的な収入増加の可能性を高めます。
  • 多様な経験の蓄積: 様々な分野での経験を積むことで、変化に強い「変身資産」を構築します。

心理的レジリエンスの強化

  • ストレス管理: 不安定な雇用状況によるストレスを適切に管理する技術を身につけます。
  • ポジティブ思考の維持: 困難な状況でもポジティブな姿勢を保つことで、長期的な資産形成への意欲を維持します。

具体的な行動計画

以上の内容を踏まえ、非正規心理職の方々が資産形成を始めるための具体的な行動計画の一例はこんな感じです。

  1. 現状分析:
    • 現在の収入と支出を詳細に把握する
    • 資産と負債の状況を確認する
  2. 目標設定:
    • 短期(1年以内)、中期(5年程度)、長期(10年以上)の金融目標を設定する
    • キャリア目標も併せて設定する(例:5年以内に公認心理師資格取得など)
  3. 資金計画の立案:
    • 緊急資金(3〜6ヶ月分の生活費)の確保
    • iDeCoやNISAなどの制度を活用した投資計画の策定
    • 目的別の貯蓄計画(老後資金、住宅資金など)
  4. スキルアップ計画:
    • 金融リテラシー向上のための学習計画(書籍、オンライン講座など)
    • キャリアアップのための資格取得や研修参加の計画
  5. 副業・独立の検討:
    • オンラインカウンセリングなどの副業可能性の調査
    • 独立開業に向けた準備計画(必要な資格、資金など)
  6. 定期的な見直し:
    • 3ヶ月ごとに収支状況を確認
    • 半年ごとに資産状況と目標の進捗を確認
    • 年1回、全体的な計画の見直しと調整

この行動計画は、個人の状況に応じて適宜調整してください。
チェック項目的な感じで使えると良いかと思います。

まとめ

非正規心理職の私たちにとって、資産形成は将来の安定につながる重要な取り組みです。
ずっと非正規で行くのか、常勤や開業を考えているのかなど、
長期的な視点を持って計画的に資産形成を進めることが大切です。
同時に、心理職の専門性が適切に評価され、安定した雇用形態が実現することを期待しつつ、
自身のキャリアと資産の両面で将来に備えていくことが求められます。
金融リテラシーの向上、キャリア開発、心理的準備など、多面的なアプローチを通じて、
非正規雇用の不安定さを補い、安定した未来を築いていくことが可能です。
心理学の専門家として培った洞察力や自己理解の能力は、実は資産形成においても大きな強みとなります。
これらのスキルを活かしながら、一歩ずつ着実に前進していくことで、
非正規心理職の方々も充実した資産形成を実現できるはずです。
最後に、個々の状況は千差万別です。

長い記事になってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました!

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