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子どもの自己肯定感をはぐくむために保護者ができること

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こんにちは、きょんです!

4月になり、そろそろ入学や進級の時期になりました。あわただしい生活が始まり、保護者は「きちんと学校生活が送れるように」と思いつつも、思い通りに動いてくれない我が子につい、「早くしなさい!」「なんでまだできてないの!」など、指示や小言が増える時期でもあります。

そこで今回は「子どもの自己肯定感をはぐくむために保護者ができること」をご紹介します。

専門的なことや小難しいことではなく、基本的なこと、おうちでできそうなことを書いたつもりです。

そしてあらかじめ書いておきたいのですが、これから書くことすべてをする必要はありません。ですが自己肯定感は、発達や精神的健康の土台だと日々の臨床で感じていますので、大事にしたいことです。ですので1つでも2つでも試していただければと思います。

目次

はじめに

自己肯定感とは何か

自己肯定感とは、「自分があるがままであってよい感覚」です。自分自身を受け入れ、自分自身に自信を持ち、自己価値を高めることができる能力のことを指します。つまり、自分自身を肯定的に評価し、自分の強みや特徴を受け入れ、自分に対して自信を持つことができるということです。
自己肯定感は、人間関係や職場など様々な場面で重要な役割を果たしています。自己肯定感を十分に持っている人は、自分自身に自信を持って、自分の力を発揮することができます。また、他者からの評価や批判に対しても、自分自身を守ることができ、精神的な強さを持つことができます。

ちなみに、自己肯定感という言葉の提唱者は高垣忠一郎先生(臨床心理学者)です。私は何度かお話をさせていただいたことがありますが、非常にカリスマ性のある方という印象です。親の会の世話人をされたりもしているし、父性的でもあり母性的でもあり不思議な先生でした。マスターセラピスト。新著は、

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がありますが、個人的には昔に書かれた本もおすすめです。この頃に書かれている「競争者社会」や「ネアカ・ネクラ」が現在にも形を変えて浸透してしまっているように感じ、だからこそ臨床の問題意識から作られた「自己肯定感」という言葉が今一度注目を浴びているのかもしれません。

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保護者が子どもたちの自己肯定感をはぐくむことの重要性について

子どもたちの自己肯定感は、将来の社会生活において大きな影響を与えます。自己肯定感を十分に持っている子どもたちは、自分自身に自信を持ち、自分の能力を発揮することができます。そのため、保護者が子どもたちの自己肯定感をはぐくむことは、非常に重要です。
保護者が子どもたちの自己肯定感をはぐくむためには、子どもたちが自分自身を受け入れられるよう、ポジティブな言葉や行動をすることが必要です。子どもたち自身としては、自分自身に対して認めることができることが重要です。保護者が子どもたちの良いところを認め、褒めることで、子どもたちの自己肯定感を十分に持たせることができます。
また、保護者自身が自己肯定感を持ち、自分自身を受け入れることも、子どもたちの自己肯定感に影響を与えます。保護者が自分自身を大切にし、自己肯定感を十分に持つことで、子どもたちにもその姿勢が伝わり、子どもたちが自己肯定感を十分に持つことができます。
以上のように、保護者が子どもたちの自己肯定感を十分に持たせることは、子どもたちが幸せな人生を送るために欠かせない大切な要素のひとつと言えます。
反対に、自己肯定感を十分に持てていない子どもたちは、自分自身を否定的に評価してしまい、自信を持つことができません。そのため、学校や社会生活でのストレスに弱く、うつ病や不登校になる可能性が高くなります。親が子どもたちの自己肯定感を十分に持たせることは、これらのリスクを下げるという意味で、子どもたちの心の健康にも大きく貢献することができます。

子どもの自己肯定感をはぐくむ方法

認めることの大切さ

子どもたちの自己肯定感をはぐくむには、保護者が子どもたちの良いところを見つけて認める必要がありますが、そのためにはまず、認めることの大切さを理解することが重要です。子どもたちは自分自身を受け入れてほしいと願っています。保護者から認められることで、彼らは自分自身の価値を感じることができます。そして子どもたちは自分自身を肯定することで、自信を持つことができ、自己実現を図ることができます。
なお、認めることは、ただほめることではありません。子どもたちが取り組んだことや達成したことに対して、真剣に向き合ったり、一緒に喜んだりすることが大切です。また、子どもたちが話をしている時には、真剣に聞いてあげることも重要です。子どもたちは自分自身の話を聞いてもらえることで、自分を大切にされていると感じることができます。

一方で、子どもたちを認めることができない親は、彼らの自己肯定感を低下させる原因になることがあります。例えば、親が子どもたちの意見を無視したり、否定的な評価を与えたりすると、子どもたちは自分自身を受け入れられなくなり、自己肯定感が低下する可能性があります。したがって、親は子どもたちを認めることが重要であり、子どもたちの自己肯定感を高めるためには、積極的に彼らを認め、共感することが必要です。

褒め方のポイント

子どもたちが自己肯定感を高めるためには、ただ褒めるだけではなく、褒め方にも工夫が必要です。具体的には、褒める内容が具体的であることや、褒めるタイミングが適切であること、褒め言葉が素直であることが重要です。また、子どもたちが頑張ったことを褒めることで、自己肯定感を高めることができます。

・褒める内容は「努力」や「達成」に関すること:「頑張って練習したね」とか、「良い成績を取れたね」というように、自分の努力や達成について褒めることで、自己肯定感を高めることができます。

・褒める内容は具体的であること:褒める際には、具体的に何が良かったのかを伝えることも大切です。例えば、「とても丁寧に描けているね」とか、「試合で良い判断をしたね」というように、具体的にどこが良かったのかを伝えることで、子どもたちは自分の良さを理解しやすくなります。

・褒める言葉は積極的で明るいものがよい:褒める言葉は積極的で明るいものが良いでしょう。例えば、「すごいね!」「素晴らしい!」など、ポジティブな言葉を使うことで、子どもたちは嬉しさを感じ、自己肯定感が高まります。しかし積極的に明るく言うことが苦手な場合もあるでしょう。その場合には、いつも通りのトーンでもかまいません。

ただし、褒めすぎは逆効果になることもあります。褒めすぎると、子どもたちは褒められなかった時の落胆感が大きくなり、自己肯定感が低下することがあります。適度に褒めることが大切です。

感情表現を認めることの意義と方法

子どもたちは、感情を表現することで、自分自身を理解し、自己肯定感を高めることができますが、相手に受け入れられることが大切です。保護者が子どもたちの感情表現に対して理解を示し、受け止めることで、子どもたちは自分自身を受け入れることができ、自己肯定感をはぐくむことができます。では、具体的にどのようにすることが感情表現を認めることになるのか?子どもたちによって違うと思いますが、一例を挙げます。

・目を合わせて話を聞く:子どもが話をしているときは、目を合わせてじっくりと聞くことが大切です。目を合わせることで、子どもが自分の話を理解してもらっていると感じ、安心感を得ることができます。

・言葉や態度で受け止める:子どもが感情を表現したときには、その気持ちを否定したり、軽んじたりしないように注意しましょう。また、その場にいる他の人たちも同様に、子どもの感情を受け止めることが大切です。

・質問を投げかける:子どもが感情を表現するときには、どのような状況で感じたのか、どのようなことが原因で感情が湧いたのかなど、詳しく質問を投げかけることが大切です。そうすることで、子どもが自分自身の感情を整理することができ、自己理解が深まることが期待できます。

・体を使って表現する:子どもは、言葉だけでなく、体を使って感情を表現することがあります。たとえば、手を握ったり、泣いたり、飛び跳ねたりすることがあります。そのような表現にも目を向け、受け止めることが大切です。

・共感する:子どもが感情を表現したときには、その気持ちに共感することが大切です。たとえば、「そうだったんだね。悔しかったんだね。」と言葉にして伝えることができます。共感することで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえると感じ、安心感を得ることができます。

失敗を肯定的に捉える方法

失敗は誰にでも起こり得ることであり、それ自体が問題ではありません。むしろ、失敗を経験することで、子どもたちは成長し、次に同じ失敗を繰り返すことを避けることができるようになります。失敗を肯定的に捉えるためには、以下のような接し方がよいでしょう。
まずは、失敗を非難せず、受け止めることが大切です。子どもたちは、失敗したことで保護者から叱られたり、罰を受けたりすることを恐れて、自分の意見やアイデアを言い出すことを躊躇してしまうことがあります。保護者は、子どもたちが失敗を恐れず、自分の意見を言い出せるよう、失敗を非難せず、受け止めるようにしましょう。
次に、失敗から学ぶことを重視しましょう。失敗を犯したことで、何がうまくいかなかったのかを見つけ、次に同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。保護者は、子どもたちが失敗から何を学び、次にどう改善するかを考えるよう促し、一緒に振り返ることが重要です。
最後に、失敗を肯定的に捉えるためには、子どもたちが自分の失敗を笑い飛ばせるような、ポジティブな雰囲気を作ることが大切です。保護者は、失敗したことを馬鹿にしたり、笑いものにするのではなく、子どもたちが自分の失敗を笑い飛ばせるよう、軽い雰囲気を作るようにしましょう。

保護者が注意すべきこと

自己肯定感を低下させる言動の例

子どもの自己肯定感を低下させる言動には、以下のようなものがあります。


・否定的な言葉を使う:「あなたはダメな子だ」「こんな簡単な問題も解けないのか」など、子どもを否定するような言葉は、自己肯定感を下げる要因となります。


・比較する:「あの子はもっと優秀だ」「あの子の方が上手だ」といった比較的な言葉も、自己肯定感を下げる原因になります。自分と他人を比較してしまうことで、自分自身を否定してしまうことがあるからです。


・無条件の批判:「何やってもダメだね」「いつもこんなことをやらかすんだ」など、無条件の批判は、子どもたちの自己肯定感を大きく下げる原因となります。


このような言動があると(あるいは続くと)子どもの自己肯定感を十分に持ちづらくなるリスクが高まります。

子どもたちの能力を過大評価することの問題点

子どもたちの能力を過大評価することには、以下のような問題点があります。


・現実との乖離:過大評価された子どもたちは、現実との乖離を感じることがあります。それによって、将来において挫折感を味わう可能性があります。


・劣等感の増大:過大評価が原因で、他の子たちと比較して自分自身の能力を過大評価してしまった場合、自分自身が現実と乖離していることを自覚すると、劣等感が強くなってしまいます。


・自己肯定感の低下:過大評価されることで、子どもたち自身の努力や能力を過小評価してしまう可能性があります。それによって、自己肯定感が低下してしまうこともあります。

保護者自身の自己肯定感が子どもに影響を与えること

保護者自身の自己肯定感が低い場合、それは子どもにも影響を与えることがあります。具体的な影響としては、以下のようなものがあります。


・自己否定感の伝播:保護者自身が自己肯定感が低い場合、その感情は子どもたちにも伝わってしまいます。


・模範となる行動の影響:保護者が自己肯定感が低い場合、自分自身に対しても否定的な行動や言動をとることがあります。これが子どもたちにとっての模範となり、彼らも同じような行動や言動をとる可能性があります。


・過保護な態度:自己肯定感が低い保護者は、子どもたちに対して過保護な態度をとることがあります。これは、自分自身に自信がないために、子どもたちにも同じような感情を持ってほしくないという思いからくるものです。しかし、これは子どもたちの自己肯定感を低下させる可能性があります。 そのため、保護者自身が自己肯定感を高めることが、子どもたちの自己肯定感を高めるためにも重要です。保護者自身がポジティブな言動や行動をとり、自己肯定感を高めることが、子どもたちにとってのモデルとなり、彼らの自己肯定感の向上につながることが期待できます。

まとめ

子ども自己肯定感をはぐくむためにできることとして、これまで長々と申し上げてきましたが、まとめるとこんな感じになります。

・認めることの大切さ:子どもたちが努力したことや成果を認め、褒めることが大切
・褒め方のポイント:褒める内容を具体的に伝え、褒め過ぎや褒めすぎは避ける
・感情表現を認めることの意義:子どもたちが自分の感情を表現し、それを認める
・失敗を肯定的に捉える方法:失敗をチャンスとして捉え、失敗から学ぶことを促す
・自己肯定感を低下させる言動の例:自己否定的な言動を避け、ポジティブな言動や態度を心がける
・子どもたちの能力を過大評価することの問題点:過大な期待や評価をすると、子どもたちは自分に合わないと感じる
・保護者自身の自己肯定感が子どもに影響を与えること:保護者自身が自己肯定感をはぐくむことで、子どもたちも自己肯定感を十分に持てるようになることがある

最後になりましたが、これは総論的、基本的なことですが、完璧にする必要はありません。ですが、目安がないとどこを目指してどうふるまえばよいかもわからなくなりがちです。従って、こういう方向性を目指して、できることから1つでも2つでも、できるときでいいのでしましょうということをお伝えしたかったのです。

1つでもご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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