MENU

非正規で老後生活を迎えるために~必要な老後資金を確認する

*この記事はアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは、きょんです!
私は非正規雇用で10年以上働く40代の心理職です。
このブログでは非正規雇用でごきげんに過ごすための工夫をご紹介しています。

今回は「必要な老後資金はいくら?」です。

2019年に金融庁が出した報告書について当時の麻生財務金融大臣が「老後資金2000万円問題」について発言して炎上したことがありました。これによって「老後資金に2000万円!」というワードが独り歩きしてしまいましたが、これは「老後資金に2000万円が必要」という話ではありません。実は老後資金に退職金を加えて、更に約2000万円足りないという話です。
これについては旧ブログで詳しく書いていますのでご興味のある方はご覧ください。

だったら非正規はいったいいくら老後に用意したらいいのか・・・?

直近のデータをもとに見ていきましょう。

「老後生活にいくら必要か」は、もちろん家庭によって違います。更に病気や子育て、介護などもあり予測はしきれません。しかし、大まかにでも必要額をつかんでおくことで、今から用意しておく必要があるのかをイメージできます。

ということで今日のポイントは3つです。

1,老後生活に必要な平均額を知る
2,想定される自分の年金受給額を知る
3,今から用意しておく金額を大づかみに知る。

目次

老後生活に必要な平均額を知る

まずは老後生活に必要な金額です。人によって違うのはもっともですが、大体どれぐらい必要だと思いますか?

結論を言うと、2人以上の家庭なら大体22万円以上、独り身なら約14万円以上です。

以下、詳しく述べていきます。

根拠として参考になる政府統計資料があります。

家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)の「II総世帯及び単身世帯の家計収支」です。
家計調査年報とは、総務省が国民生活の実態を家計の面から明らかにするために毎年行っている統計調査です。
全国の約9000世帯を対象に、家計の収入・支出,貯蓄・負債を調べ、年報の形で出しています(月報もあります)。

こちらの統計調査には65歳以上の調査結果も記されています。
「無職世帯」ですので年金生活世帯ということになります。

これによると、「65歳以上の無職世帯の家計収支」は3パターンに分けられています。

①二人以上の世帯のうち65歳以上の無職世帯
②65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)
③65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)

それぞれのパターンの毎月の収支(平均額)を見て見ましょう。

可処分所得
(収入から税金を引いた額)
支出収支
①2人以上の世帯のうち65歳以上の無職世帯232,908円230,514円1,111円
②65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)225,501円224,390円1,111円
③65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)125,423円133,146円-7,723円

いかがでしょうか?ちなみにこれは平均額です。
ここで見ていただきたいのは「支出」の項目(黄色のセル)です。ここから分かる通り、2人以上世帯なら大体22~24万程度、単身世帯なら約14万円程度が必要と分かります。
もちろんここに、上で述べたような介護、子育てなどに伴う支出が加わってきます。

想定される自分の年金受給額を知る

次に、自分が65歳になったときの大まかな収入を見てみましょう。これは人によって違いますね。

(1)将来の年金受給額を試算する

おそらく一番手っ取り早い調べ方は、「ねんきんネット」でマイページにログインして将来の年金額を試算することです。
マイページにログインするには、マイナンバーカードか、ユーザーIDとパスワードが必要です。ユーザーIDを登録するためにはアクセスキーが必要ですが、これは「ねんきん定期便」や「20歳に到達した方等へのねんきんネットアクセスキー通知書」に記載されています。なければ年金事務所で発行か、ネット申込で後日郵送してもらえます。詳細はこちら


私も試算してみましたが、いきなり現実をガツンと突きつけられて私は落ち込みました💦
後述しますが、およそ世間の平均額からほど遠い額しかありません(涙)
非正規雇用で暮らしていくというのはそういうことなんだと改めて思い知らされました。


いや、これ普通に生活保護受ける方が収入多いんですけどね・・・
なのにセールがあるとすぐにお金を使う悪癖が治らない私は、
このように時々ねんきんネットに思い知らされて我に返るようにしています。


そしてできるだけ長い間働かなければ・・・!

(2)世間の年金受給額の平均を知る

年金納付は国民の義務です。10年以上納付しているとそれに見合った額を支給されます。満期は40年です。

そして、ご存知の方も多いと思いますが、年金は「2階建て」です。
1階部分にあたるのが、国民全員が加入している「国民年金(老齢基礎年金)」、2階部分にあたるのが「厚生年金(老齢校年金」です。その他にも「厚生年金基金」とか色々ありますが今回は省略します。

世間の平均額を知るための政府統計は、「厚生年金保険・国民年金事業年報 」です。最新のものは令和元年度分となっています。その8ページに載っています。抜粋すると、

令和元年度末における受給者の平均年金月額をみると、老齢年金では、厚生年金保険(第1号)が14万6千円、国民年金が5万6千円、厚生年金保険(第2~4号)(基礎年金額を含まない)が13万6千円となっている

厚生年金保険・国民年金事業年報(令和元年度)「結果の概要」P.8

ちなみに、厚生年金の2~4号というのは、公務員や私立学校教職員で、1号はそれ以外です。
さらに、上記の対象者は年金を25年以上納めた人です。

ということで、

世間の平均年金受給額(毎月)は、加入しているのが国民年金(老齢基礎年金)だけの人は5万6千円、厚生年金に加入している人は13~14万円受給されるということになります。

注意していただきたいのは、厚生年金についてです。非正規雇用の場合、仮に厚生年金に加入できていたとしても週5日とは限りません(週5日勤務の方もいらっしゃるとは思いますが)。週3~4日の場合、毎月収めている厚生年金保険料は当然ながら週3~4日の勤務について収めているので正社員の方よりも少ないですよね?従って、これまた当然ながら将来受給できる年金額も正社員の方よりも少ないということになります。

さらに国民年金についても、若かりし頃に色々な理由で納税していなかった(できなかった)場合には満期収めたことにならないので、受給額も満額の65,075円(月額)には届きません。

最後に、25年未満しか納めていない人はどうかというと、

厚生年金保険(第1号)で61,509円、同(第2~4号)で17,104円、国民年金で19,126円となっています。

ヒィッ!!!(;´Д`) ←この絵文字使っている時点で中年ですね

いやこれ平均なのでおそらくかなり分布にバラツキあるんじゃないかと思われます。

今から用意しておく金額を大づかみに知る

さて、これで大体の老後に必要なお金(支出)と年金受給額(収入)が分かったかと思います。

一応25年以上、年金を納めることを前提とすると、

支出は14~24万円、収入は5~14万円程度となります。

将来の平均支出からもらえる年金受給額を出して、その差がこれから最低限貯めておくべき金額ということになります。

私の場合は、このまま無事に家庭が続くとして相手がどれぐらいの年金を受給するかによりますが、
それでも私が非正規であるがために平均支出額から数万円は足りなさそうです;

その分をどう補填するかということが今後考えるべきこと、ということになります。

そう考えると、やはり例の「老後資金(不足額が)2000万円」というのはまあまあ当たっているなあ・・・

最後までお読みいただきありがとうございました!

にほんブログ村 就職バイトブログ パートタイマーへにほんブログ村 メンタルヘルスブログ メンヘル情報へ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次